1年に何回かですが、私はある頼まれ事をする事があります。

それは、『亡くなってしまった方の為に、般若心経を書いて欲しい』という依頼です。

 

少し前の話になりますが、母の学生時代からの友人の旦那さんが亡くなり、

お仏壇を持っていけずに、旦那さんの写真を飾って、お祈りをしているので、

私の作品を飾っておきたい。との事でした。

 

ご本人からの依頼ではなく、母を介しての依頼だったのですが、

私も幼いころからよく知っている方で、すごくお世話になり、大好きな方なので

その方と旦那さんの事を想い、魂を込めて、この週末に書き上げました。

 

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『桜』    縦 35cm × 横 75cm



これまでも、親戚や家族、その繋がりで幾度の依頼があり、その都度、

ご遺族の事を想い、魂を込めて作品を書き上げ、お譲りしてきました。

 

そして、嬉しいことに、何年も経った今でも、仏壇の部屋に飾ってくれていたり、

写真と一緒に飾ってくれては、お祈りをしてくれているそうです。

 

『私の作品が意味を持っている。』

というのは非常に嬉しくもあり、だけども、この手の依頼は、

決して喜ばしい事でもないので、なんだかとても複雑な気持ちになる事は言うまでもありません。

 

ですが、きっとこれからも依頼があれば、魂を込めて書くでしょう。

 

先日ですが、テレビを観ていて、田中角栄元総理のお話を目にしました。

 

田中角栄は、お祝い事には滅多に出席しないのですが、

弔い事には、真っ先に駆けつける方だったそうです。

 

『人は二度死なない』

彼にはそんな信念があったそうです。

 

現在の日本の基盤を作り上げた人と、私とではスケールの大小は歴然ですが、

私もその信念に倣って、少しでもご供養の手助けが出来ればいいなと思う次第です。

 

でも、本音としては、この手の依頼は少ない方がいいですけどね。(*^^)